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恋と秘密と幼なじみ

第9章 期末テストとえっちの両立

集中力が出ると、陽姫は怖いくらいに覚えがいい。

祥吾が教えたことはすぐに覚え、更には応用を利かせて問題を解いていった。

「お疲れ様。今日はこのくらいにしておこうか?」
「やったぁー!」

勉強終了を告げると陽姫はシャーペンを机にポンと投げ、大きく伸びをする。

「でさぁ、祥吾君」
「ん?」
「結婚のことなんだけど」
「ぼふっ」

飲みかけていた麦茶が器官に入って噎せる。

「ちょっ!? 大丈夫!?」
「あれはずっと先の話だからな?」
「分かってるよ! 馬鹿じゃないんだから」

本当に分かっているのか怪しいくらいに拗ね、首をぷいっとそっぽ向ける。

「やっぱりウエディングドレスだよね。んで披露宴は派手すぎないで地味すぎないやつ。友達誰呼ぼうかなぁ」

陽姫の妄想は堰を切ったように溢れ出す。

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