恋と秘密と幼なじみ
第10章 夏の暑さと映画デート
母が祥吾を信頼していると共に、二人の関係について少しも疑いを挟んでいないことを確信した。
嬉しい反面、騙しているみたいでちょっとだけ心も痛む。
その時インターフォンが鳴った。
「はぁい」
陽姫が応答するとモニターには祥吾が映っていた。
解像度の荒い画像でも愛しい人はかっこよく見えてしまう。
「大野です。父が出張に行ってましてお土産を」
「入って!」
祥吾がまだインターフォン越しに話している途中でドアを開け、笑顔で迎える。
昨日も逢ったのに今朝逢えただけで心が弾む。
その気持ちは祥吾も同じなのか、にこやかな笑顔で見詰め返してくれた。
「おはよう」
「おはよ、祥吾君……」
夏の朝はまだ気温も上がりきっておらず、照らす陽の光も清々しかった。
嬉しい反面、騙しているみたいでちょっとだけ心も痛む。
その時インターフォンが鳴った。
「はぁい」
陽姫が応答するとモニターには祥吾が映っていた。
解像度の荒い画像でも愛しい人はかっこよく見えてしまう。
「大野です。父が出張に行ってましてお土産を」
「入って!」
祥吾がまだインターフォン越しに話している途中でドアを開け、笑顔で迎える。
昨日も逢ったのに今朝逢えただけで心が弾む。
その気持ちは祥吾も同じなのか、にこやかな笑顔で見詰め返してくれた。
「おはよう」
「おはよ、祥吾君……」
夏の朝はまだ気温も上がりきっておらず、照らす陽の光も清々しかった。