テキストサイズ

恋と秘密と幼なじみ

第10章 夏の暑さと映画デート

「ねぇ、祥吾君。今度プール行こうよ!」
「プールか。いいね。最近全然行ってないな」
「やった! 約束ね!」

また一つ、こうして祥吾と想い出が作れる。
それが嬉しかった。

早速プールに行くための水着を見に行ったが、この日は下見だけで買うのは一人で来ることにした。

どんな水着になるか、見るまでのお楽しみにしたかったからだ。

二人でいると会話は尽きない。
それは他愛のない話で、話した方も話された方も一ヶ月後には忘れてしまいそうな、どうでもいい話がほとんどだった。

少しでも相手を知りたい、自分を教えたい、そんな気持ちで話題が尽きなかった。

笑ったり、怒った振りをしたり、目と目でキスをするように見詰めあったり、二人だけの世界に包まれたまま、デートから帰ってくる。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ