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恋と秘密と幼なじみ

第2章 ぎこちない遊戯

リビングには両親もいるからもちろん大きな声は出せない。
唇を巻き込むようなかたちで口許を結び、きつく瞼を閉じ、意識を全て下腹部に集中させた。

それでも「んっ」とか「んふっ」など吐息が鼻から抜けるのは抑えようがない。

ノズルを小刻みに振りながら当てていると、突如ずくっと鋭い快楽が突き抜けた。

「ひゃっ!?」

そこがクリトリスであるということは当然十二歳の彼女には分からない。

それまでとはまるで違う、敏感に尖った刺激に驚いて、慌ててシャワーを手放してしまった。

「どうしたの、陽姫?」
「わっ!?」

娘の悲鳴に似た声を聞いた母がドアの向こうから訊いてくる。

「う、ううんっ。なんでもない。間違って冷たい水のシャワー出しちゃったから……」

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