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恋と秘密と幼なじみ

第11章 プールの中の恋人

こうして繋がったまま動きを止めていると陽姫の鼓動を感じられる。

世話しなく飛び跳ねるようなその心音までもが可愛く思えた。

「祥吾君のどくんどくんっていう音、感じる」
「あ、それ、俺も同じこと思ってた」

同じタイミングで同じことを考えていたことがなんだか嬉しい。

二人は笑いながらキスをした。

「ねぇ……もう動いていいよ」
「無理はするなよ?」
「うん」

再び二人は揺れあいながらお互いを身体で感じあう。
言葉で確かめ合い、心を通い合わせ、そして身体の境目をなくして感じあう。

溶け合う時間を慈しみながら、愉しむ。

「あっ……はぁっ……そ、こっ……好きぃ……」

ぴったりと密着した繋がりで奥の方を先端で撫でるように当てていると、少し高い声色で陽姫が悦んだ。

「ここ?」
「うん、そこ……なんか……じゅわって熱くなって……」

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