恋と秘密と幼なじみ
第12章 キャンプと嫉妬
そのうちおかわりをする男子によそってあげたり、お茶を汲んであげたりする姿を見て、陽姫はだいたい誰が誰に好意があるのかが把握できた。
鬼澤には二人の女子がお世話してる。
(やっぱモテるんだな、鬼澤君は……)
陽姫はわざと彼とは距離を置いてる。
時おり目が合ってしまうが、素知らぬ振りを貫いていた。
夕飯後は花火をしたり浜辺を散歩する。
だがしょせん中学一年生の男女だけあって二人きりでどこかへ消えてしまうようなことはなかった。
お風呂上がり、ようやく隙を見つけた陽姫は慌ててスマホを片手に庭先の外れに座る。
祥吾からのメッセージは一件で『楽しんでる?』と短い一文のみだった。
『ごめん。みんなでいるとなかなかメッセージ送る暇がなくて』
と打ちこんでいるところに人影が近付いてきた。
鬼澤には二人の女子がお世話してる。
(やっぱモテるんだな、鬼澤君は……)
陽姫はわざと彼とは距離を置いてる。
時おり目が合ってしまうが、素知らぬ振りを貫いていた。
夕飯後は花火をしたり浜辺を散歩する。
だがしょせん中学一年生の男女だけあって二人きりでどこかへ消えてしまうようなことはなかった。
お風呂上がり、ようやく隙を見つけた陽姫は慌ててスマホを片手に庭先の外れに座る。
祥吾からのメッセージは一件で『楽しんでる?』と短い一文のみだった。
『ごめん。みんなでいるとなかなかメッセージ送る暇がなくて』
と打ちこんでいるところに人影が近付いてきた。