恋と秘密と幼なじみ
第12章 キャンプと嫉妬
「あ、ひめちゃん。ここにいたんだ」
「なぁんだ、ほのかちゃんか。脅かさないでよ」
「脅かしてないよー」
濡れた髪をタオルで乾かしながら近付いてくるほのかは、暗闇で目立つほど光る陽姫のスマホを見て笑った。
「なに? 彼氏?」
潜めた声でからかわれる。
「ち、違うし……」
「顔赤いよー?」
隣に腰掛けたほのかはいつもの落ち着いた感じからは想像できないほど乙女的に絡んできた。
「ひめちゃん前に好きな人いるって言ってたよね? あれから上手くいったんだ?」
親友にそう訊かれて嘘をつくのも躊躇ってしまう。
仕方なく陽姫は薄暗闇の中で小さく頷く。
「わー。いいなぁ」
「み、みんなには」
「分かってるって。誰にも言わないよ」
ほのかのその言葉は信頼出来る響きがあって、安心する。
「なぁんだ、ほのかちゃんか。脅かさないでよ」
「脅かしてないよー」
濡れた髪をタオルで乾かしながら近付いてくるほのかは、暗闇で目立つほど光る陽姫のスマホを見て笑った。
「なに? 彼氏?」
潜めた声でからかわれる。
「ち、違うし……」
「顔赤いよー?」
隣に腰掛けたほのかはいつもの落ち着いた感じからは想像できないほど乙女的に絡んできた。
「ひめちゃん前に好きな人いるって言ってたよね? あれから上手くいったんだ?」
親友にそう訊かれて嘘をつくのも躊躇ってしまう。
仕方なく陽姫は薄暗闇の中で小さく頷く。
「わー。いいなぁ」
「み、みんなには」
「分かってるって。誰にも言わないよ」
ほのかのその言葉は信頼出来る響きがあって、安心する。