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恋と秘密と幼なじみ

第13章 人生終了のお知らせ

「俺はひめちゃんと真剣に付き合ってます! 決してノリとか流れとか、そんなんじゃなく、本気で愛してますっ!!」

緊張で喉がカラカラだった。
ただ真剣に、心から思っていることを、伝えた。

大人達は固まり、陽姫も固まっていた。
静まりかえっていたが、緊迫しているというよりは唖然としている空気だった。

無言の数秒が針のように鋭く突き刺し、元々気弱な祥吾を苛んでいる。

「えっ……と、あの」

陽姫の父は一同を代表するように口を開く。

「もちろん……真剣じゃないと困るんだけど……?」

その顔は戸惑いながらも、緊張しきった祥吾を労うような優しさが浮かんでいた。

「…………え?」
「え?」

祥吾の中で想定していた五十の返答パターンに、陽姫の父の返答は含まれていなかった。

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