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恋と秘密と幼なじみ

第13章 人生終了のお知らせ

「なんでって……なんか言ってもらいたかったのか、ひめ?」
「そ、そうじゃないけどっ……」
「だろ? ひめも祥吾君ももう子供じゃないんだから変に口出しするのはやめておいたんだ。信用してるからね、二人とも」

陽姫の父は柔和な笑顔で頷く。

「そう……だったんですか……でも」

最近になって母親連中が『付き合ってるの』と詮索してきたのは一体なんだったのか?

恨みがましく視線を送ると母は惚けた澄まし顔をした。

「なかなか二人とも言ってくれないんだもん。お母さんたち寂しかったのよ?」

ケラケラ笑いながら祥吾の母は息子の腕をパチンパチンと叩く。

「そうよ。ひめはお友達感覚でママに教えてくれると思ってたのに」

二人は女学生のようにはしゃいでいた。

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