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恋と秘密と幼なじみ

第3章 発育のお手伝い

「公園にでも遊びに行こうか?」

つい数年前まではよく公園で遊んでいた。
その頃に戻りたくてそんなことを誘ってみる。
陽姫はちらっと顔を上げ、すぐに視線をスマートフォンに戻してしまう。

小学生の頃のように脚を大きく開いて寛ぐことはなく、両脚を揃えて行儀よく座っていた。
それを見るだけでも彼女が砂場でお山を作って遊ぶ歳ではないということを理解できた。

「……おっぱいなんて放っておいても勝手に大きくなるって」
「でもお兄ちゃんも大きい方が好きなんでしょ?」
「別に。そんなことこだわってないけど」
「うそ。一緒に歩いてるときおっぱい大きい人とすれ違ったときガン見してたくせに!」

そんなことまで見られていたのか。
小さい子だからとこれまで侮っていたことを後悔する。

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