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恋と秘密と幼なじみ

第4章 秘密の恋のはじまり

そこまで積極的に誘いをかけながらもはっきりと「好き」とか「彼女にして欲しい」と言えないのは、祥吾に迷いがあるのを彼女も感じとっているからだ。

(お兄ちゃん……私のこと本気で好きになってくれないのかな……)

もし断られたら立ち直れない。
その恐怖から陽姫はその一歩を踏み出せずにいた。
もちろん女子ならば『コクるよりコクられたい』という気持ちもある。

勉強机に座り、窓から祥吾の家を見て溜め息をついた。

(おっぱいを触ってるときのお兄ちゃんの顔……なんかえっちかったな……)

それは女として見て貰えたという悦びでもある。

彼を想うと身体が熱くなり、心臓の脈は早鐘を鳴らした。

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