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恋と秘密と幼なじみ

第4章 秘密の恋のはじまり

しかし知識のない少女の指遊びでは「いく」という頂点までは届けない。
いいところまで上り詰めても指を止めてしまい、また動かすを続けていた。

「はぁはぁはぁ……」

達することを知らない無垢な身体はそれでも充分に愉しめたが、どこか突き抜けないもどかしさが本能的に募る。

階下から「ひめー! ちょっとお使いお願い」という母の声が聞こえ、びくんっと身体を震わせる。
不審者のようにまごつきながら母の元へと向かったのは言うまでもなかった。

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