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一同は電車に乗り、街中の商店街に向かった。
途中ゲーセンにより景品を狙ったり、カートで競走するレースゲームをしたりと盛り上がった。

服を見る前にハンバーガーショップでお昼を済ませたのも陽姫にとっては特別な気持ちにさせられた。
子供だけで遊びに来て外食をするというのも、陽姫にとっては初めての行為だった。

「じゃあ買い物は男子と女子で別れて後で集合しよう！」

そう決めてばらばらに行動したが、男子はあまり買い物に興味がないのか、三十分も経つ前には女子の買い物に合流してきてしまう。

「お、それいいじゃん！　可愛いよ。鹿ノ倉に似合ってるし！」
「え、そう？」

鏡の前でギンガムチェックのワンピースを身に当てていた陽姫に、鬼澤がそう言ってくる。