恋と秘密と幼なじみ
第4章 秘密の恋のはじまり
五月四日は翌日に続き晴。
しかし昨日ほどの暑さはなく、過ごしやすい天気だった。
鹿ノ倉家と大野家は郊外の河原にあるキャンプ場に着くとすぐにテントの設営とバーベキューの準備に取り掛かった。
「早く川で遊びたい!」
陽姫はワクワクしながらバーベキューの食材を切る。
「中学生になっても子供ね、陽姫は」
母は呆れたように笑う。
祥吾は炭から火をおこすのに苦戦していた。
着火剤や新聞紙を駆使してチャレンジしているが、勢いよく付いた火は簡単に炭を燃やしてはくれなかった。
「お兄ちゃん下手くそ!」
「難しいんだよ、案外」
「これ、陽姫! 祥吾君にそんな口利かないの!」
テントを設営し終えた両家の父はいそいそと河原に行きアルコールを冷やしていた。
帰りの運転はお母さん任せで二人とも飲む気満々だ。
しかし昨日ほどの暑さはなく、過ごしやすい天気だった。
鹿ノ倉家と大野家は郊外の河原にあるキャンプ場に着くとすぐにテントの設営とバーベキューの準備に取り掛かった。
「早く川で遊びたい!」
陽姫はワクワクしながらバーベキューの食材を切る。
「中学生になっても子供ね、陽姫は」
母は呆れたように笑う。
祥吾は炭から火をおこすのに苦戦していた。
着火剤や新聞紙を駆使してチャレンジしているが、勢いよく付いた火は簡単に炭を燃やしてはくれなかった。
「お兄ちゃん下手くそ!」
「難しいんだよ、案外」
「これ、陽姫! 祥吾君にそんな口利かないの!」
テントを設営し終えた両家の父はいそいそと河原に行きアルコールを冷やしていた。
帰りの運転はお母さん任せで二人とも飲む気満々だ。