恋と秘密と幼なじみ
第4章 秘密の恋のはじまり
大学生と中学生の子供なら親も放任だ。
二人は冷たい川の水を脚で切りながら上流の方へと進んでいく。
穴場的なこの場所には陽姫ら以外にキャンプをしている家族はいなかった。
二人ともずぶ濡れになるまで遊んだが、さすがに少し冷えて岩の上に上って陽に当たる。
こうしていれば服も乾くので一石二鳥だ。
鳴き声だけ聞こえて姿の見えない小鳥の囀りや、岩の間を流れる水のせせらぎが耳を清浄にしてくれる。
髪から滴り落ちる水滴も心地よかった。
「あー……気持ちいいなぁ」
太陽を仰ぐように首を反らした祥吾の横顔が映画のワンシーンのように美しくて、陽姫はすーっと心の奥まで清々しい気持ちになる。
「ねぇお兄ちゃん」
「ん?」
振り返った彼はまぶしさのせいで目を細めていた。
二人は冷たい川の水を脚で切りながら上流の方へと進んでいく。
穴場的なこの場所には陽姫ら以外にキャンプをしている家族はいなかった。
二人ともずぶ濡れになるまで遊んだが、さすがに少し冷えて岩の上に上って陽に当たる。
こうしていれば服も乾くので一石二鳥だ。
鳴き声だけ聞こえて姿の見えない小鳥の囀りや、岩の間を流れる水のせせらぎが耳を清浄にしてくれる。
髪から滴り落ちる水滴も心地よかった。
「あー……気持ちいいなぁ」
太陽を仰ぐように首を反らした祥吾の横顔が映画のワンシーンのように美しくて、陽姫はすーっと心の奥まで清々しい気持ちになる。
「ねぇお兄ちゃん」
「ん?」
振り返った彼はまぶしさのせいで目を細めていた。