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恋と秘密と幼なじみ

第4章 秘密の恋のはじまり

「……ごめん」

謝られて心が潰される思いだった。

「何で謝るのよっ……」
「俺は……俺はひめちゃんのこと好きだけど……でも赦される年の差じゃないから……」

祥吾の口から出た言葉は、陽姫の予想とはまるで違う答えだった。

「ひめちゃんが他の男と付き合うなんて、正直辛いけど……でも同級生の方が、きっといいよ」

祥吾の顔は今まで見たことがないくらい、沈痛なものだった。
それだけ本気で考えてくれていることを知った。

「馬鹿なんだからっ」
「馬鹿ばか言い過ぎだろ、ひめちゃん」
「だって馬鹿なんだもんっ!」

陽姫は祥吾の手を握り、岩からジャンプする。

「うわっ!?」

川面の水が跳ね、せっかく乾きだした服を濡らす。

「年の差なんて関係ないっ……私だって、おにい……祥吾君が好きっ」

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