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恋と秘密と幼なじみ

第5章 葛藤と幸福

「いや、そうじゃなくて……心の成長というのも大切でね……ひめちゃんくらいの歳の子は精神的にも」

しどろもどろに反論している隙に陽姫の手が祥吾の胯間を握った。

「ほ、ほらっ! 祥吾君だってこんなに大きくしてるくせにっ……」

ズボン越しでも隠せないほど愚直してしまっていた。

「これはっ……そのっ……」
「私のキスで……こんなになっちゃった、の?」

嬉しそうに微笑まれると「違う」と嘘もつきづらい。

「ま、まあな……」
「祥吾君だってえっちなことしたいくせに……」

物的証拠を文字通り「握られ」、今さら否定するのも白々しすぎる。

「したくてもしちゃいけないことっていうのもあるだろ?」
「本当にしちゃいけないことなの?」

陽姫の瞳は疑心に揺れていた。

「明確に法律で禁止されてるよ」
「自動車の制限速度だって法律で決められてるよね? でもみんな守っていない」

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