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恋と秘密と幼なじみ

第5章 葛藤と幸福

不毛な水掛け論になりかけたところで、陽姫は祥吾のジッパーを下ろす。

「ひめちゃんっ……」

咎めるものの、祥吾もしょせんは若い男性だ。
不安はあるものの期待で胸が高鳴ってしまっていた。

ズボンを下ろさせた陽姫はおずおずとパンツにも手をかける。

「えいっ!」

意を決したようにパンツの腰ゴムを引っ張って、全てを晒させてしまう。

勢いがついたそこは振動しながらぴょこんと顔を出す。

「わっ……なにこれっ……」

陽姫は目を丸くして緊張感のある薄笑いを浮かべ、天を向いて反り返る祥吾の矛茸を見詰めていた。

「……自分で出しておいて引くなよ」
「だってグロいんだもん!」
「グロいって……」

彼女のやる気が削がれたのは有り難かったが、ひどい言われように少し凹んでしまう。

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