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恋と秘密と幼なじみ

第5章 葛藤と幸福

「こんなのが……私の中に挿るのかな……?」
「だろ? まだ早いんだよ、ひめちゃんには」

ここまでされて何もなしに終わるのは正直辛いが、祥吾はテンプレートのようなことを言って少女を宥める。

「てか私の……も……こんなにグロいのかな?」
「ぐ、グロくないだろ、ひめちゃんのは……」
「嘘! 見たことないくせに!」

性的な器官は身体のどこよりも生々しくて、異形なものだ。
自分の身体にもそんな艶めかしいものがあるのかという不安に駆られているようだった。

強がってもしょせんは十二歳というところが可愛らしかった。
それにさっきまで迫られていた時は困ってしまったが、こうやって引かれると逆に自分から押してみたくなるという悪い気持ちも働いてしまっていた。

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