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恋と秘密と幼なじみ

第6章 もう大人だよ!

強すぎる刺激に陽姫はしばらく動けず、横たわっていた。

「お、おい……ひめちゃん!? 大丈夫!?」

さすがに不安になった祥吾が揺り動かすと、意識が朦朧とした視線で彼を見た。

「駄目って言ったっ……」

陽姫は涙で潤みきった瞳で睨む。

「ごめん。ひめちゃんが可愛くて、つい……」
「ついじゃないよ! 死ぬかと思ったんだからね!」

憎たらしくて愛しい彼の頬を摘まんでうにーっと引っ張る。

まだイッた時の気怠さが残った身体は、重くて脳がふらついていた。

「ちょっと激しすぎたね……ごめんな」
「……ううん」

祥吾の胸板に顔を埋め、すーっと息を吸い込むと、大好きな彼の匂いがした。

祥吾はその頭をぽんぽんと跳ねるように撫でる。

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