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『甘い蜜』

第38章 甘い蜜 38





結局…、昨日は考えすぎて寝れなかった気がする。

そもそも何で俺がこんなに悩まなくちゃいけないんだろ…

「…おーい。」

「っ…、ほぇ!…うわっ!」
「ちょ…あぶねっ!」

あまりにもビックリし過ぎた反動で椅子から落ちそうになった俺を倉本が支えてくれた。

「…あー、ビックリした。」

「いやいや、こっちのセリフだから…」

倉本が苦笑しながら俺の前に腰を下ろす。

「で、また悩み事?」

俺の反応見て楽しむなつーの…!

「…悩んでねーし。」

フイッと顔を逸らして倉本から視線を外す…

だってさ、よくわかんねーけど…コイツには見透かされそうな気がするんだ。

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