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『甘い蜜』

第54章 甘い蜜 54※

「な…っ、だって…!」

あん時、痛かったし…とか口ごもるコイツを見て千崎が居たら…
言葉が足りない、なんて言われんだろうなとか…ちょっと笑えた。

「ヤル手前まででお前が気を失ったんだろ…」

忍ばせた手を外し…そっと頬に触れてみる。

「じゃあ…痛かったのは、何でだよ?」

ふっ…分かりやすいヤツ。
手を外した途端安心したのか表情や力が緩んでやがる…

「指だけ、で分かるか?…それとも全部聞きたいのか?」

「え、遠慮しときます…」

「分かっただろ…俺はそんなに鬼畜じゃねぇ。やろうと思えばあの時に無理矢理ヤってるつーの。」

今まで誰かの為に我慢なんて…してないんだからな。

「今…ヤろうとしてんじゃん。」

「付き合ってるんだから問題ないだろ…」

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