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第1章 welcome
今日、一か月ぶりに木兎さんが遠征から帰ってくる。
さすがに学生の時ほどの洗濯物はない。
けど、久しぶりにいっぱい木兎さんの洗濯物、あるんだろうな…。
木兎さんの、洗濯物ということは、木兎さんの、匂い…?
そんなもの、もうずっと前から頭に焼き付いてるけど。
やっぱり本物には敵わない。
ずっと、頭のなかの木兎さんと生活、とかまぁ、いろいろとしてたから、一ヶ月ぶりの本物に耐えられるんだろうか…目がつぶれるんじゃなかろうか…。
心臓がはち切れるんじゃなかろうか…。
いやそんなことはどうでもいい
なんかこう、会話、とか、普通にできるのかな。
すごく、緊張する。
そんなことを考えながらトントントンと軽快な包丁の音を響かせて夕食の準備をする赤葦
でも、決めたんだ。今日木兎さんにプロポーズす…ガチャッ、ただーいーまー!あかーしぃーー!!
さくっという不穏な音がキッチンに響く。
一方木兎は赤葦が自分の帰宅次第、飛び出して来ると期待しており、期待に反して赤葦がなかなか出迎えにこないため木兎のしょぼくれが発揮されそうになる。
その時キッチンのドアがゆっくりと開き、赤葦が顔を覗かせる。
「おかえりなさい…木兎さん」
そう言いながら全身を表した赤葦だが、その左手の人差し指からは血が吹き出していた。
「ただいま!赤葦!?血!!血!?何事!?」
切りどころが悪かったのか赤葦の傷口からはかなりの血が吹き出している。
さすがに学生の時ほどの洗濯物はない。
けど、久しぶりにいっぱい木兎さんの洗濯物、あるんだろうな…。
木兎さんの、洗濯物ということは、木兎さんの、匂い…?
そんなもの、もうずっと前から頭に焼き付いてるけど。
やっぱり本物には敵わない。
ずっと、頭のなかの木兎さんと生活、とかまぁ、いろいろとしてたから、一ヶ月ぶりの本物に耐えられるんだろうか…目がつぶれるんじゃなかろうか…。
心臓がはち切れるんじゃなかろうか…。
いやそんなことはどうでもいい
なんかこう、会話、とか、普通にできるのかな。
すごく、緊張する。
そんなことを考えながらトントントンと軽快な包丁の音を響かせて夕食の準備をする赤葦
でも、決めたんだ。今日木兎さんにプロポーズす…ガチャッ、ただーいーまー!あかーしぃーー!!
さくっという不穏な音がキッチンに響く。
一方木兎は赤葦が自分の帰宅次第、飛び出して来ると期待しており、期待に反して赤葦がなかなか出迎えにこないため木兎のしょぼくれが発揮されそうになる。
その時キッチンのドアがゆっくりと開き、赤葦が顔を覗かせる。
「おかえりなさい…木兎さん」
そう言いながら全身を表した赤葦だが、その左手の人差し指からは血が吹き出していた。
「ただいま!赤葦!?血!!血!?何事!?」
切りどころが悪かったのか赤葦の傷口からはかなりの血が吹き出している。