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はっぴぃえんど⁈

第23章 story23 はっぴぃ❤︎ばーすでぃ⁈〜2018〜M×S❷

*Mside*

せっかくだから翔の小さい時の話を聞いてみたいと思った。
なかなか、聞く機会もないしね。

翔母「そうね…、初産だったから結構産むのに時間がかかるじゃない?だから、主人に病院に来るのは仕事が終わってからで大丈夫って連絡したの。仕事人間のこの人のことだから、仕事を途中にしてくるのは無理だと思って…」

翔父「やめなさい。それは、翔の話じゃなくて、私の話じゃないか」

翔「えっ、まさか残業もしてきたとか?」

話を止めようとするお父さんを、お母さんと翔が抑えて、続きがはじまる。

翔母「なんとね、母さんが病院に着く前に既に病院にいてね、受付とか済ませて待っててくれたの。その後も、ずっと付き添ってくれて…、あなたが産まれたとき、泣いて喜んでくれた。主人の涙を見たのは、その時が初めてだったわ」

翔「……」

「………」

一呼吸おいて、俺と翔を見つめたお母さんが、微笑みながら話はじめた。

翔母「主人も私も、あなたの幸せを願っているわ」

……いい話が聞けてよかった。
翔も初めて聞いたみたいだし。

翔母「で、翔の話なんだけど…産まれた時から、ヘタレなところがあってね…」

翔「ちょっと、なんで急にそんな話?母さ〜ん。空気読んでよ〜」

「ハハハハハ」

翔父「ハッハッハッ」

笑いあえる誕生日になってよかった。
みんなの笑顔をみて、心から思った。

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