はっぴぃえんど⁈
第26章 story26 すぷりんぐ☆ふらわー
本名を言うか、どうしようか迷ったけど、秘密を教えてくれたまさみちゃんに嘘はつきたくないから…。
「俺は相葉雅紀」
まさみ「あいだまさみとあいばまさきって、なんか似てるね」
「ふふっ、そうだね。秘密を教えてくれたお礼を何かしたいんだけど、今何にも持ってなくて…」
まさみ「お礼なんていらないよ。また、今度一緒にクローバー探ししよう」
「うん、また今度ね」
母親「まさみちゃ〜ん。どこ〜?」
まさみ「あっ、ママが呼んでる。もう、いかなくちゃ。おにぃちゃんバイバイ!」
「バイバイ!まさちみゃん」
何度も振り返りながら、まさみちゃんはお母さんの元に戻っていった。
よし、5枚見つけたし…急いで帰ろう。
まさみちゃんと出会えた事に感謝しながら、もう一度帽子を深々とかぶると、公園を走り抜け駐車場に向かう。車に乗り込むと我が家を目指して車を走らせた。
マンションに着き、ケースからクローバーを取り出すと、ゆっくりと観察する。
大きさは様々だけど、どれも葉の形がよく綺麗だった。
「5枚あるからな〜、みんなにプレゼントしたいなぁ」
栞にするため、本の間に挟んで重しを乗せ、水分が抜けるまで数日このままにしておく。
きっとこのクローバーは、幸運をはこんでくれるはず。
クローバーを1枚1枚並べながら、願いを込めた。
〜えんど〜