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はっぴぃえんど⁈

第26章 story26 すぷりんぐ☆ふらわー


潤「あのさ…ニノも一緒だよ。エレベーターに閉じ込められたこの状況でさ、俺に気を遣って、いろいろ話題を振ってくれたりするニノを、なんか守ってあげなくちゃっていう気持ちになったし、一瞬不安そうな表情をしたニノに惹きつけられた」

気を遣って話をしていたわけじゃないけど、それが功を奏したっていうか、潤くんの気持ちを少し知ることができた。
それに、俺の表情の変化までちゃんと見ていてくれたことにびっくりした。

でも、この話はここまで…。

「キスって冗談だったのに。翔さんに言いつけますよ」

潤「えー、自分からキスしてって言ったのに。リーダーに言いつけるからな」

二人で「あははは」と笑いあっていると、エレベーターが止まり、ドアが開いた。
「大丈夫ですか?」と駆け寄ってくる、マネージャーとメンテナンス業者の人達。

「なんとか大丈夫です」

潤「それより、時間押してるけどそっちは大丈夫?」

マネ「スケジュール調整は済んでますから」

潤「でも、スタッフさん達、待たせてると悪いから急ごうか」

周りの人達にちゃんと気を遣える潤くん。

「そういうとこ、好きだな…」

潤「ん?」

思わず、心の声が漏れていたみたいで、「ハハハ」と笑ってごまかす。

潤「ニノ、さっきの話の続きだけどさ…。キスのこと翔に言っても構わないよ。翔も、恋人とか友人とかじゃなくて、それ以上の何かが俺たちを繋いでるって思ってるから…」

潤くんも翔さんも同じ思い…。
それは、俺と同じだったらいいのに。

優しい笑顔で見つめられたら、なんか、期待しちゃうよ…。

まだ想いは秘めておく。
その時が来るまで…。

〜えんど〜




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