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はっぴぃえんど⁈

第29章 story29 でぃばーじ

*Oside*

熟睡してしまった和を雅紀が運んで、ベッドに下ろす。

雅「ニノ、おやすみ」
「和、おやすみ」

幸せそうに眠る和の額にキスをして、寝室を出た。

「ちょっと、飲み直さない?」

雅「いいよ」

冷蔵庫から缶ビールを取り出して雅紀に渡す。ソファーに腰掛け、二人でカチッとプルタブをあけた。

「とりあえず、乾杯」

雅「乾杯」

ゴクッと一口飲んで、雅紀が缶を下ろす。

雅「あの…リーダー、色々ごめんね…」

「雅紀は何も悪い事してないだろ?自分に正直に生きてるだけ。和も幸せそうに眠っていたし。これが、皆で幸せになる道に繋がってたら最高だと思う」

雅「リーダーにそう言ってもらえるのはありがたいけど……皆で幸せになれない事もあるわけで…。その事を考えるとすごく不安になる」

缶ビールをギュッと握りしめながら話す雅紀。

翔くんと松潤の関係を壊すことにもなりかねないから、不安はわかる。
人一倍翔くんの事を見ている雅紀は、飲み会の時の翔くんを見たら、確かに良心が痛むけど…。

「雅紀、もう戻ることはできないんだから、前に進むしかないんだよ。それに、覚悟を決めたから気持ちを伝えたんだろ。迷わずに、自分が決めた道を突き進みな」

俺をじっと見つめていた雅紀の瞳からぽろっと涙が零れ落ちた。


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