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はっぴぃえんど⁈

第30章 story30 あぷろーち❶

*Sside*

様々な思いが頭を巡って、ほとんど眠ることができないまま朝を迎えた。

自分の部屋で一人、朝を迎えるような日が来るとは思ってもみなかった。
喧嘩をしても、夜は必ず一緒のベッドだったから。

こんな日に限って潤と一緒の仕事。しかも相葉くんも一緒だ。
今までだったら、相葉くんに胸の内を聞いてもらっていたけど……それはもうできない。

どうしたらいいのか分からないまま、今は少しでも一人でいたくて、潤が寝ているすきに、着替えてマンションを出た。

今日は潤と一緒に行く事にしてたから、マネージャーの送迎がない。しかも、夜が明けたばかりのこんな時間、連絡しても迷惑でしかないよな。
自分の車で行こうと車に向かって歩き始めたとき、スマホがなっている事に気づいた。

「こんな朝早くから誰だろう…」

画面には“相葉雅紀”の文字が。

出ようかどうか迷ったけど、人差し指で画面をタップした。

『もしもし…』

雅『もしもし、翔ちゃん…こんな朝早くからごめんね…』

『…起きてたから…で、何?』

いつもより、低い声で刺々しい言い方になってしまう。
相葉くんに当たってもしょうがないって、頭では分かってるのに、納得していない自分がいて、こんな自分に一層気持ちが暗くなった。


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