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はっぴぃえんど⁈

第30章 story30 あぷろーち❶

*Aside*

今日は幸か不幸か、翔ちゃんと松潤と一緒の仕事。

昨日の翔ちゃんの辛そうな表情が脳裏から離れず、気がつくとスマホを取り出し翔ちゃんの名前をよびたしていた。

10コールで出なかったら切ろう…
1・2・3・4・5・6・7・8・9……

翔『もしもし…』

切ろうと思っていたその時、翔ちゃんの声が聞こえた。
でも、その声は泣いているようで…。

『もしもし、翔ちゃん…こんな朝早くからごめんね…』

翔『…起きてたから…で、何?』

今度は聞いたことのないような低い声。

俺の事、信じられない奴って思ってるよね。でも、諦めないから。みんなで幸せになるって決めたから。前を向いて進むって決めたから。只々、愛してるだけなんだ。俺の気持ちが翔ちゃんに届きますように。

『翔ちゃんのことだから、寝てないんじゃないかなと思って…って原因は俺たちなのにこんな事いう筋合いはないんだけど…』

翔『……』

否定も肯定もしないけど寝てないのは間違いない。その時、無言の翔ちゃんの後ろから、風の音が聞こえたきた。

『えっと、翔ちゃん、今外にいるの?』

翔『…今から出かけようと思ってたから』

『でも、今日は一緒の仕事だよね…』

もしかして、松潤と喧嘩でもした?
こんなに朝早くから、出かけるなんて、何かあったんだよね?
でも、昨日寝てないのに車運転する気?


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