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はっぴぃえんど⁈

第31章 story31 あいてむ O×N

*Nside*

視界が遮られると、その他の感覚が鋭くなるっていうのは本当らしい。

智「アイマスクからいい香りがしない?安眠効果があるラベンダーの香りを仕込んでみたんだけど」

スーっと大きく深呼吸してみると、ラベンダーの香りがしたけど、それより甘〜い智の香りの方を強く感じて、さっきの浴室での情事を思い出してしまう。

智「どうしたの?」

「えっ?あっ…」

心を落ち付けようと、智から体を離す。

けど、また智に抱きしめられ、智の息が耳にかかると身体がびくんと跳ねた。

よくよく考えれば、アイマスクを外せばいい事なのに、この時の俺はそんな考えは微塵も思いつかなかった。

智「かず?」

よく通る声で名前を呼ばれるだけで、心も身体も智で満たして欲しくなる。
っていうか、ラベンダーの安眠効果は何処へいったの?
智の香りには、エッチな気分になる効果でもあるのかも。

誕生日くらい(日付は変わったけど)、羽目を外したってバチはあたらないよね。

「智が…欲しい…」

鼻、頰とキスをしながら智の唇を探していく。やっと辿り着いた唇に吸い付くと、智も深いキスをしてくれた。

智「いいの?」

「ちょうだい♡」

こんな素直な俺はレアだからね。誕生日限定だよ。

そうして、朝まで愛し合った俺たち。
気がつくとアイマスクはベッド端に追いやられていて、カーテンの隙間から朝日が差しが今日の始まりを告げていた。

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