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＊Ｍside＊

イワナやイノシシの肉など、ひとしきり料理を堪能すると、翔が時計を見て「もうこんな時間だ…」と呟いた。

翔「潤、おなかいっぱいになった？」

「大丈夫。おなかいっぱいだよ。どの料理も美味しかったし」

翔「よかった。じゃあ、急いでいこう！飛行機の時間ギリギリだから」

「えっ、飛行機？どこに行くの？」

翔「いいから、俺に任せて！」

まさかの飛行機にびっくりしていると、翔が会計を済ませ、車に乗り込み空港に向かう。

飛行機で行くなんて、どこだろう？

沖縄？北海道？
そう思っていた数分後…。

空港の駐車場に車を止めると、翔がトランクに積んであったキャリーバッグをおろしてきた。

「えっと…その中には俺の荷物も…」

翔「うん。入ってるよ。心配しないで。それでは、誕生日サプライズトラベルにしゅっぱーつ！」

ルンルン張り切っている翔の後について行くと、パスポートを取り出した。勿論、俺のぶんも準備してある。

「・・・あの、まさか海外？」

翔「正解！」

「明後日は仕事だよ」

翔「分かってるよ。日帰り海外旅行！楽しみでしょ」

楽しみだけど…不安がないわけではない。
万が一、帰りの飛行機に乗り遅れたらどうするんだ？
そもそも、行き先も詳しく分からない俺はどうする事もできなかった。