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はっぴぃえんど⁈

第33章 story33 はっぴぃ❤︎とらべる⁈ M×S

*Mside*

体はクタクタだけど、心は幸せに満ちていて、両手で翔の顔を包み込み上を向かせると、ありったけの心を込めて思いを伝えた。

「翔、愛してる。素敵な誕生日を過ごせて幸せだよ」

翔「潤…俺も愛してる…ぐすっ…」

「泣くなよ」

翔「だって、幸せなんだもん」

泣いているはずなのに、幸せだって太陽のように笑う翔をみて、何だか俺も泣きそうになった。

一つ歳をとって涙もろくなったのかな。
綺麗な涙を流す翔を強く強く抱きしめた。



涙が落ち着いた頃、体を離す。

翔「ごめんね、なんかいっぱい泣いちゃって…。あっ、そういえばもう一つプレゼントがあるんだ。ちょっと待っててね」

戻ってきた翔の手にあったのは……

「うわっ、ケーキ。まさか手作り?」

翔「去年のリベンジで作ったんだけど、やっぱりうまくいかなかった…」

「そんなことないよ。美味しそう」

翔「食べてくれる?」

「もちろん!」

翔「その前にこれで乾杯もしていい?」

取り出したのは、俺の生まれた年のワイン。去年の誕生日のもレアだったけど、今年のも苦労して手に入れたんだろうな。

「今日は、あっもう昨日か、楽しい旅をありがとう。一緒に乾杯しよう」

カチンと二人でグラスを鳴らした。

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