Baby love
第12章 すれ違い。
イライラがおさまらない・・・
いや自業自得なのは分かってるんだけど!
潤とラブラブな恋人になれてハッピーでしかない毎日のはずが、
ここ数日またも見合いの話で胃潰瘍になりそうだ。
潤のためにも、相手の女性のためにも見合いなんか受ける訳にはいかない。
なんで始めにハッキリ断れなかったんだ俺は・・・
見合いの日が近付いてきて、俺のイライラは募る一方だった。
仕事の資料も全く頭に入らない。
最近忙しくて潤とデートもできていない。
あー、もう!イライラする!!
コーヒーでも入れに行こうかと思っていると、メールが届いた。
S「潤・・・」
今日時間ある?
って、なんか怖くね?
大事な話があります的な。
実家に帰らせて頂きます的な。
見合い話については潤にも話してある。
隠し事はしたく無いから。
怒ってる様子もなく、俺を心配してくれてたけど・・・
やっぱり我慢してただけだったのか?
電話中、視界の端で潤とニノが話しているのは見ていた。
最近仲良しだし特に気にしてなかったけど・・・
『潤くんがいるのに見合いなんかしようとしてる男なんか、捨てちゃえば?!』
とか言われてたりして!!!
ニノ言いそう!!
それとも
『ほら、やっぱり大野さんにした方が幸せになれるよ!
乗り換えちゃえば?!』
って言われた可能性もあるぞ!!
ニノ言いそう!!
そんなのイヤだ・・・
智くんがライバルなんて、勝てる気がしない!!
バッと潤を振り返って見ると、元気が無さそうに俯いている。
マジっぽいじゃん・・・
振られたらどうしよう・・・
S「潤、」
震えそうな声を抑えて話しかけると、パッとこちらを向いた潤がふわりと笑う。
この笑顔を手放したくは無い。