Baby love
第12章 すれ違い。
S「今日、ちょっと帰り遅くなるけど・・・
お前ん家行くよ。」
M「・・・遅くなるんだ。
明日も朝早いよね?」
S「そんなの良い!お前に早く会いたい。」
M「・・・会ってるけど?」
S「恋人のお前に会いたいの!
今は一緒にいたってキスも出来ないだろ・・・。」
M「・・・そうだね。」
こんなに近くにいるのにな・・・。
M「・・・じゃあさ。」
潤が、少し躊躇いながら小さくつぶやく。
M「翔くん家で待ってちゃダメ・・・?」
S「え?!」
M「明日も早いんだし、自分の家のが楽だろ。
しばらく行ってないから掃除したいし・・・
キッチンセットも揃えたのに、使ってないし・・・」
チラチラと俺を伺いながら喋る潤が物凄く可愛い・・・!!
ナゼここは楽屋なんだ!!
キスしたい!!
M「ダメ・・・?」
ぶんぶんと首が吹っ飛びそうなくらい横に振る。
S「ダメな訳あるか!!
ホントに?!まじで待っててくれんの?!」
M「うん。何食べたい?」
S「なんでも良い!!
てか居てくれるだけで良い!!」
M「・・・もう、騒ぎすぎ。」
声がデカイよ、と顔を赤くする潤を押し倒せないのがツライ。
何としても仕事を巻いて早く帰宅しなければ!
S「潤!俺仕事頑張るわ!!」
M「うん、頑張って。」
良い嫁だ・・・!!
さっきまでの不安も吹っ飛んで、仕事もやる気モード全開。
俺たちはやっぱりラブラブだ。
何の問題も無い。
この時はそう思ってた。