Baby love
第12章 すれ違い。
やる気モードで仕事に臨んでも、結局帰りは遅くなってしまった。
せっかく潤が待ってくれてるのに!
車から降りると、全力疾走で部屋まで向かう。
玄関まできて、ふと思い立った。
自分の家だけど・・・
ピンポーン、と鳴らしてみる。
ドキドキ。
M『・・・はーい。』
しばらくして、躊躇いがちに聞こえてきた潤の声。
ガチャリとドアが開いた。
S「ただいま、潤♡」
M「おかえり。
何でインターホン鳴らすの。笑」
S「新婚さんぽくて良いだろ?」
M「バカ。」
ホントはフリフリエプロンとか着てほしいけど、絶対着てくんねーだろうなぁ。
M「なに考えてんだよ。」
S「・・・別に?」
バレたら怒るだろうから、キスで誤魔化す。
ああ、久しぶりの潤。
何度も唇を啄ばんでいると、潤が俺の背中に手をまわす。
M「翔くん・・・」
S「あー、落ち着く・・・」
ギュッと抱きしめて、潤の首筋に顔を埋めた。
良い匂い・・・たまんない。
M「・・・俺も落ち着く。」
俺の肩に頭を預けて、潤がつぶやく。
グゥゥゥゥ・・・
SM「「・・・・・」」
M「ご飯にしよっか。」
クスクスと笑って、潤が俺から離れてキッチンへ向かう。
くそう、もっと抱きしめていたかったのに、俺の腹の虫め!
でも、並べられた料理を見て感動再び。
また凄い凄いと騒いだ俺に、照れた潤がさっさと食べてと怒る。
こないだと全く一緒のやり取りになったのがおかしくて、お互い笑った。