Baby love
第12章 すれ違い。
M「キッチン用品、買った時のまま袋に入ってるからビックリしたよ。」
S「だって使わねーもん。」
お前専用だよ、と言うと嬉しそうに笑う。
食器は買ったけど、潤の部屋着や下着も用意しておいた方が良いな。
マクラだってひとつしか無いし、今度諸々買いに行こう・・・
ていうかさ。
S「潤、一緒に住まないか?」
M「は?!」
潤が食べていたサラダの皿をガシャンと落とした。
S「だって、面倒だろお互い行き来するの。
プロポーズしたのに、その辺の話全然してなかったもんな・・・
いっそ引っ越すか?
2人で暮らすならもっと広い方が良いかもしれないな。」
寝室は一緒が良いけど、お互いの部屋は必要かもしれない。
長年暮らせば、1人になりたい時だってたまにはあるだろう。
S「どの辺が良い?
不動産関係に知り合いがいるから、条件に合った物件をいくつか用意しておいてもらうよ。」
M「ちょ、ちょっと待って・・・!」
S「今のとこから、そう離れてない方が良いか?」
M「待ってってば!!」
S「ん?」
M「いきなり一緒に暮らすの?!」
S「いきなりって・・・
結婚ってそういうもんじゃないの?」
M「結婚って・・・俺たち男同士だし、」
S「はぁ?」
まだそんな事言ってんのか?
性別なんか関係ないって!
S「プロポーズ、受けてくれたんじゃねーの?」
M「それはそうだけど、」
S「俺は本気だったんだけどな。
お前は違ったのか?」
M「俺だって本気だよ!
でも、実際結婚なんて出来ないだろ・・・」
S「そりゃ婚姻届は書けないけど!
でも、お互いが一生側に居るって誓えたと思ってたよ俺は!」