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Baby love

第25章 ご対面。




「おかしいのはお前だ。
そんなに俺に見せたくないのか。
ラブラブな恋人を!」



ラブラブって言葉は恥ずかしくねぇのか。



S「母さんから聞いたんじゃなかったのか?!
恋人はこいつだ!!」



潤をビシッと指差すと、
父さんが心底呆れた顔で溜息を吐く。



「そんな冗談を俺が信じると思うのか。
そうまでして恋人を隠すのか?」



S「冗談なんかじゃねぇよ!
俺は潤に惚れてんの!
んで潤も俺の事が好きなの!
ラブラブなんだよ文句あるか?!」



「・・・お前が同性愛?信じられんな。
今まで普通に女性と付き合ってたじゃないか。
捨て身のギャグか何かか。
悪いが笑えないぞ。」



全く俺の話を信用していない。
なぜだ。



M「あの・・・すみません。
ギャグなんかじゃなくて、本気です。
翔くんとお付き合いさせて頂いてます。」



「松本くん。
翔の悪ふざけに付き合わせてすまないね。
今日はユックリしていきなさい。
晩ご飯は鍋だから。」



S「母さん!!!」



このままじゃ埒が明かねぇ!!



「・・・はーい。」



お盆でお茶を運んできた母さんが、
気まずそうに俺と潤をチラチラと見る。



S「俺と潤が付き合ってるって話したんじゃなかったのか?」



「話したわよ〜!潤くんとラブラブだって、」



「待て。名前まで言ってなかったぞ?
ただ翔がデレデレしてたって聞いただけだぞ俺は。」



「ええ?そうでした?
潤くんって言ったと思うんですけど。」



「聞いてない!
なんだ!本当なのか?!」



すごい勢いで俺らを振り返った父さんが、その体勢のまま固まる。






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