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Baby love

第25章 ご対面。




S「潤はガキの頃からずっと一緒だったけど。
近くにいすぎて気付かなかったんだよ。
きっと、ずっと前から俺は潤が大事だったんだ。」



M「翔くん・・・」



S「本当だよ。」



潤の方へ向いて、まっすぐに見つめる。



S「お前を好きだって気付いたのは最近だけど・・・
だって、まさか男に惚れるなんて思うか?
しかもお前にだよ。
チビで泣き虫で俺の後ばっかりくっついてくるウザいお前に。」



M「ひどいな・・・そんなの、
ホントにガキの頃だけじゃん!」



S「そうだよ。すげぇ男らしく育つんだもんお前・・・
俺がどれだけ寂しかったか。」



急に俺のそばを離れやがって。
MJなんてカッコ良いキャラになりやがって。



S「大人になるってこういう事なんだなって無理やり納得して、俺もお前を離したけど・・・
完全にお前に惚れてたよ。
バカだよなぁ、お前をウザいウザいって言ってたのに、居なくなって倒れそうなくらい寂しかったんだから。」



涙目の潤を、そっと抱きしめる。
こんなに素直に話をするのは、もしかしたら初めてかもしれない。



S「俺がもっとバカだったのは、
そんな自分の気持ちに気付かなかった事だ。
まさかお前に惚れてるなんて思いもしなかった。
もう少し気づくのが遅かったら・・・
お前はきっと俺の物にはなってくれなかっただろうな。
そう考えたらすげぇ怖いよ・・・」




M「ふ・・・ぅ、しょおくん・・・、」



俺の肩に顔を埋めて涙を流す潤が、
心から愛おしい。



S「・・・間に合って良かった。
もう絶対、離さない。」




M「俺だって、またウザがられても離れてやんねーよ・・・」



S「はははっ、たぶんウザがられんの俺だと思うけど。」



M「・・・そうだね。翔くんウザいもんね。」



S「だいぶ我慢してんだぞ?!」



M「・・・そうなの?」



潤が信じられないという顔で俺を見る。
分かってねーのかよ!




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