Baby love
第27章 翔くんとお父さん。
「あらー!何笑ってるんですか2人で!」
M「すごく仲良いんですね。」
「普段はこんな笑いあったりしないのよ?
全く珍しいもんだわ!
潤くんのおかげねー♡」
俺のグラスに母さんがビールを雑につぐ。
恐る恐る潤が父さんの隣に行って、ビールを傾けた。
M「どうぞ。」
「ああ、ありがとう・・・」
ニッコリ笑う潤に、明らかに顔が赤くなった父さん。
S「おい。」
「・・・なんだ。」
S「今潤を可愛いと思っただろ。」
「・・・」
M「何言ってんの翔くん!」
S「まだ飲んでもねーのに、何で顔が赤いんだっつーの!!」
「可愛いなどと思っとらん!
綺麗な顔だなと思っただけで・・・、」
S「同じ事じゃねぇか!
潤!お前はもうコッチに来い!
あの変態オヤジには近付くな!」
「なんだと翔!」
M「ちょっと翔くんっ!」
S「潤は俺のだからな!
あんまジロジロ見るんじゃねぇ。
可愛い潤が減る!」
潤をぎゅっと抱き寄せながら言い放つと、大爆笑の母さん。
父さんは呆れた顔をしている。
「全くお前は・・・
俺とお前は似ていると言ったが、撤回する。
お前は俺より馬鹿だ。」
S「なんだとコラ!!」
M「・・・離して。」
S「っ!!」
腕の中で、真っ赤になって俺を睨む潤。
握りしめた缶ビールがベキっと音を立ててヘコんだ。