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スケートリンクと溺愛コーチ

第5章 いきなり勝負!?Ⅱ

ーラファエリアsideー




正直、杏莉が新しい子のことについてあんなに思いつめているなんて、思いもしなかった。



もしかして、という軽い気持ちで話題に出してみると、色々と悩んでいることがわかった。


でも、なぜそこまで悩んでいるのかわからない。




新しい子、確か、新田柚・・・だったか?


彼女はスジが良い。もしかしたら、いいところまでいくかもしれない。


だけど、杏莉のライバルになるなんて、思えない。



才能も、環境も、ルックスも、実力も、経験も


圧倒的に杏莉のほうが上だ。




杏莉は、なにをそんなに悩んでいる・・・?




「とにかく杏莉、はやく帰ってきてよ・・・」




もう22:00になる。


中学生の女子が1人で外にいるには、危なすぎる時間だ。



なにか事故にまきこまれていないか?

変な人にからまれていないか?





ああ・・・ダメだ、心配すぎる・・・




心配しすぎて胃が痛い・・・。




このままだと、俺の胃に穴があきそうだ・・・。





お願いだから、早く、早く帰ってきてよ杏莉・・・。


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