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スケートリンクと溺愛コーチ

第6章 アイススケートフェスティバル当日!

ー杏莉sideー


時間がすぎるのは、はやいものだ・・・

ラファとあの会話をしてから、なんとなく一緒に居ずらくて
必要最低限はしゃべらないようにしていた。


そうしているうちに時間がたち、今は12月10日の午前6時。




私は1人、リンクにいた。



あの日から全然寝れなくて目の下にはクマができている。


しかも、まだ真っ黒い気持ちがぐるぐるとまわっていて、全く練習に身が入らない。

プログラムは、今シーズンの演技の構成を少しだけ変えたもの。


ラファは新しいふりでやりたかったみたいだけど、まあ、仕方ない。



スマホで曲をかけて演技してみる。

本番は、お昼の12:30から。



私が先で、柚ちゃんがあと。

メイクと衣装を整えて・・・となると、練習できるのはあと3時間ほど。



「あっ・・・」


得意なはずのジャンプを失敗してしまった。

やっぱり、だめだ・・・。


これ以上練習しても意味がないと判断し、時間がすぎるのをまった。



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