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FRIENDs -ars短編集-

第1章 一方通行 O×N

Nサイド


「…っんあ…あっ…」
「…ふ…っ…んっ…!」
「あぁっ…!…イクっ…!」
「…ん……イって…」
「っや、ぁんっ…!…はぁっ」
「…っ…ふぅ…」
「…んやっ……おく、きたぁ…」



その声を最後に中に入っていたものが出ていく。
そのまま大野さんはベッドの上に倒れこんだ。



俺はそれを見届けてから風呂場に向かうのが、
いつもの習慣になっていた。

今日もいつも通り風呂場へ向かう。





大野さんとのこの関係が
始まったのは3ヶ月前からだ。

俺が酔った勢いで大野さんを
誘ったのがいけなかったんだろう。

それからと言うもの、
もう3日に1回くらいはしている。



「セフレ、なのかな…」



流れるシャワーの中で
その声はかき消された。

でも、俺は本当に大野さんが好きで。

大野さんの顔を思い浮かべると、
見なくてもわかるくらいに中心が硬くなる。

俺はそこに手を伸ばす。



…先に中のものを出さないと。

触りたい気持ちを我慢して、
浴槽の縁に腰かけて脚を開く。
そっと蕾に手を触れて中のものをかきだす。


「…っ…ふ…」


穴の中に触れると、
さっき我慢したものが沸き上がってくる。

俺は必死にあるポイントを探した。

そして見つけたそのポイントを
2本の指でぐっと押す。


「…んあっ…っんん…」


少し大きな声が出て、
もう片方の手で口を押さえる。

俺、独りで何やってんだろ…

そんな本音が頭をよぎる。
でも水音だけが響くこの場所で、
そんなことを考える余裕はなかった。


「…んんっ……っぁ…!」


その声とお腹の温かい感触で
イったのだと認識した。


…ついに独りで、
しかも穴でイってしまった。


俺はお腹に散らばった白濁を見つめる。




大野さんは、
どんな気持ちで
俺を抱いてるんだろう。

どんな気持ちで
俺の名前を呼んでいるんだろう。


呼吸を整えながら、
そんなことを思った。

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