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×××だけのプリンス

第1章 S&A 始まりはここから

床に座りこんでいる雅紀は、
心なしか震えていた。


でも、抑えることのできない
欲望に刈られていた俺は雅紀に声をかけた。



「大丈夫。またあいつらにこんなことされたら
また、俺が助けてやる。」



ホントに…?!とでも言うような
感謝に溢れた雅紀の瞳に罪悪感を覚えた。


でも…



ごめん、雅紀。



「でも、1つ条件がある。」


「…条件?」



雅紀の素直な問いかけに答えるため、
俺は雅紀に顔を寄せた。





「雅紀を、俺にちょーだい…?」



そう耳元で呟いてやると、
面白いくらいに雅紀の体が跳ねた。


思わず、目の前にあった
綺麗な首筋をペロッと舐める。



「…ひゃっ…しょ、ちゃん…?」



雅紀ごめん、もう止まれねーよ。



人が来るかも知れないから
一応個室に連れ込む。


個室の鍵を閉めた瞬間、
雅紀を壁に押しつけて
軽く触れるだけのキスをした。



「…ふぇ…?」



そんなまぬけな声を出して俺を見つめるから、
俺の中心がピクッと反応する。

もう一度雅紀の唇を塞いで、
少し開いた口から舌をさし込む。


「…ん…っふ……んっ…」


逃げまわる雅紀の舌を捕まえて絡ませる。
雅紀の顎を2人の混ざり合った唾液が伝う。

唇を離すと、
お互いの口から銀の糸がひいていた。



目がトローンとした雅紀の顔が綺麗で、
俺は雅紀をずっと見つめたまま動けなかった。

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