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×××だけのプリンス

第3章 S&M ファイナルゲーム

「ちょ、ヤダってこんなとこでっ…」
「…えー、はいはい。」


そんな真っ赤な顔で言われても
説得力ないんだけどなー…と思いながらも、
大人しくニノから離れる。


今ちょっと寂しそうな顔をしたのは
気のせいじゃないよな…?



ガチャとドアの開く音がして
智くんも楽屋に入ってくる。


「…?」


智くんはニノの紅く染まった顔を見て
ハテナを浮かべる。


「ニノ、今日熱出してんの?」


純粋に聞く智くんに少し笑いが漏れた。

でもそれは俺だけ。

みんなは真顔で下を向く。


「ちょっと嵐さ~ん。生きてますか~?
今は普通に接してよ。
あのこと以外は、普通のメンバーとしてさ。」


俺は智くんの肩を抱き、
ねぇ?と耳をくわえる。


「ふぁっあ…しょおくん…」


智くんはふっと力が抜け、
がくっと倒れかける。


「はい!みんな!」


俺はパンッと手を叩く。


「今から収録だよっ!
気合い入れていこ~♪」


俺はるんるん気分で
楽屋を飛び出しスタジオへ向かう。











さぁ、面白くなってきた…


俺は立ち止まりニヤリと笑うと、
再びスキップで進み始めた。

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