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×××だけのプリンス

第5章 S&AOM 裏の支配者[リーダー]

今日も分刻みなスケジュールで
テキパキと仕事を終わらせた俺は
スタジオから真っ先に不動産屋へ向かった。


もちろんシェアハウスをする家を探すため。


5人で住むなら、それなりに
大きい家じゃないといけない。

いっそのこと一戸建てでもいいかも。


6LDKくらいがいいなぁ…

2階をそれぞれの部屋にして、
1階はリビングとか共同スペースで。

まぁ、今はそう言うけど
日が経てばリビングとかでヤっちゃったり?
そこに誰か入ってきて巻き添え的な?


俺は不動産屋にいるのも忘れて
1人でニヤけていた。

おかげで接客してくれた人に変な目で見られた。


「あ、すいません…」
「いえ…どんな家をお探しですか?」


そう聞かれ、さっきまで考えていたはずなのに
思考がずっとループする。

ホントにこれでいいのか、と
何度も考え直した末にそのままを伝えた。


「はい、探してみますね。」


その人はカチャカチャとキーボードを打つ。


ふと手の動きが止まり、
パソコンの画面がこっちに向く。


「こちらなんかどうですか?」


そう見せられた家はちゃんと6LDKで、
しかも2階の部屋数は4個。

1階にリビングと部屋2つ。


なんで6個も部屋がいるのかわからない?

何に使うはまた今度のお楽しみだけど…

きっといい部屋になるよ。


「これにしますっ!」
「ありがとうございますっ!内見は致しますか?」


内見かぁ…

一応文句はないくらい完璧なんだけど、
もしものことがあるかもしれないからなぁ…


「あ、じゃあ一応。俺、今度の土曜しか
空いてないんですけど…大丈夫ですか…?」
「あ、はい!今度の土曜ですね!
時間が決まったら、また連絡します!」


…この子、ハキハキしてていいな。

こんな子鳴かせたらどうなるんだろ。
顔歪ませて高い声で鳴いたり…

なんて考えてしまう自分に嫌気がさした。



俺は不動産屋をあとにし、雅紀に連絡した。

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