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第3章 SUGAR

((西島side))





料理はあまり得意ではなかった


おかゆの作り方も知らなかったが,調べて自分なりに作った


味もそこそこ美味しい




西「ちいちゃん,おかゆできたよ〜」

千「ありがとう…ごめんね…料理,できないのに」

西「大丈夫,頑張ったから(笑)」

千「たか,少し,寒い」

西「じゃあ布団かけるね。あとおかゆ,熱いから冷ますね。フーッフーッ,はい,どうぞ」

千「んっ……」

西「どう…?食べれそう?」

千「おいしい…食べれそう…」

西「よかった〜(笑)」




千晃にお粥を食べさせて,部屋を出ようとしたとき





千「たかっ……」

西「ん?」

千「ちかくに…いて…」




千晃からこんなことを言うのは珍しい

熱でやけに素直だった

そんな千晃も可愛くて仕方ない




西「わかった,ここにいる」





千晃の布団の中に入って千晃を抱きしめる


別に千晃の風邪なら移ってもよかった




千「たか…デートなのに,ごめんね」

西「気にしなくていいよ,いつでもできるんだから」

千「でもっ…水族館…」

西「俺はお家デート好きだよ?」

千「イルミネーションも今日まで…」

西「俺はイルミネーションより千晃が見たいな」

千「たか……」

西「水族館はまたこんど,イルミネーションは来年いこう?」

千「うん…」






どちらからともなく抱き合った







そばにいてくれるなら








ほかにはなにもいらない








どんなに美しいものよりも








あなたを見ていたい








どんなに綺麗な音よりも








千晃の声を聞いていたい

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