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第1章 Love

((浦田side))






車を走らせていると,近所の公園でブランコを漕ぐ千晃が見えた







道路沿いに車を停めて,千晃の元へ駆け寄る





浦「千晃っ…!」

千「直…くん……」

浦「ほら,帰るよ」

千「うん…」





助手席に千晃を乗せて,家へ向かった






千晃から話してくれるのを待ったが,千晃は無言のまま外の景色を眺めていた






家に着いてもそれは変わらない




浦「ココア入れたよ」

千「…ありがとう…」



無言でココアを飲み続ける千晃に,我慢できずに話しかけた




浦「千晃,具合悪いの?」

千「…ううん」

浦「じゃあ,どうしてお店出てきたの?」

千「………」

浦「千晃…?」

千「………」

浦「黙ってちゃわかんないよ」



すると千晃は突然泣き出す

たまらなくなって抱きしめた




浦「千晃,俺なんかした…?謝るから,直すから,教えてほしいな」

千「…直くん…ずっと宇野ちゃんと…仲良くしてた。私の目の前でずっと…楽しそうに喋って,見てられなくて帰るって言っても…直くん聞いてなかった…」

浦「…妬いてくれたの??」

千「…うん////」




千晃が妬いてくれたのがすごく嬉しかった




浦「ばーか,俺は千晃だけだよっ」

千「ほんとに?宇野ちゃんは?」

浦「宇野ちゃんは友達だよ(笑)」

千「直くんは私のことすきなの?」




予想外の質問に驚く




浦「え,当たり前じゃん」

千「だって…///今日,行ってきますのちゅーもただいまのちゅーもしてない…///」




照れながら言う千晃がたまらなくかわいい




浦「…これから死ぬほど愛してやるよ」


その日は一晩中、深すぎるほどのキスをした

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