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はしたない女の子は好きですか?

第5章 ▼たまには乱れてどうでしょう


「安藤さん。ここの計算なんか違う。桁がこんなに出るはずないから」
「え?! あ…すみません。今すぐ直します」

さっき私が提出したばかりの資料を返してもらって、それとにらめっこを始める。

「最近ミス多いから気をつけてね」
「はい……」

そうだ。またこういうミスを指摘されている。
昨日は上司に怒られるし、仕事が終わらなくて残業になっちゃったし。

今日もかな…。

ちらっとデスクに積み上げてある仕事に目をやった。

定時までに終わるのは無理がある。
今日も遅くなるって連絡しなきゃな…。
とりあえず目の前の資料の修正をしなくちゃ。

ぐっとのびをすると、乾いたパキっという音が体からする。
なんか色々ガタがきてるな…。

私は目をぐーっと強く瞑ってパチっと開ける。
そして気合いを入れ直すとやるべきことに取り掛かった。

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