
はしたない女の子は好きですか?
第6章 ▼制服を脱いで。
頬を伝って涙が落ちた。
改めて自分が泣いているということを実感させられた。
先生の手がずっと伸びてきて私の頬に触れる。そして指が私の涙を拭った。
その行動に驚いてびくっと肩を震わす。
「桜橋は女子だよ」
「っ…それは、分かってますけど…胸が小さいし…」
「オレは好きだけどな」
「はっ?! な、なに言って…」
「オレは小さくても好きだけど」
「せ、セクハラですっ」
「これからセクハラするから、今日のことは秘密にしてね」
「っ?!」
先生の言葉が飲み込みない。先生は私をぐいっと引き寄せると、背後に自分が回って私を後ろから抱きしめる形になった。
先生の腕が私の水着から出ている肌に当たる。
異性と肌と肌が接触してるだけでもあれなのに、抱きしめられてるなんて。
「せ、先生っ」
状況が飲み込めずにわたわたとしてしまう。それもそうだ、これからセクハラするなんて宣言されてるんだから。
心臓が早くなっているのが分かる。先生の手がすっと動いて私の胸に触れた?
「ひゃっ」
