
はしたない女の子は好きですか?
第6章 ▼制服を脱いで。
こんな室内のせいか、私の小さな声がやたら大きく聞こえる。
そのせいで余計に惨めな感じになってしまう。
私はそのまま頑なに俯いたまま、先生の顔を見れずにいた。
そして少し間が空いて、先生が口を開く。
「そんなこと気にするな」
なんて当たり障りない言葉だ。
そんなの言われるなんて分かってた。
惨めで悲しくってこの場から消えたくなった。
「そんなの…そんな当たり障りないこといわないでください…。去年だって男子にすっごく馬鹿にされて、女子じゃねえとこ言われて、もう、もう嫌なんですもん」
胸が小さいなんて、今までそんなに気にしてなかったのに、去年の水泳の授業の後男子が話してるのきいちゃって…
″桜橋って胸がねぇよな″
″顔は可愛いのに体型残念だなー″
″なさすぎだろ″
いろんなこと思い出してたら目が潤んできた。
惨めで情けない。こんなの先生に言ってもしょうがないのなんて分かってるのに。ばかか。
